🪣 栽培容器(タンク)
根が浸る養液を入れる容器です。光が入らないよう不透明なものを選びましょう。市販の専用タンクや発泡スチロールボックスでも代用できます。
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土を使わず、水と栄養液だけでイチゴを育てる先進的な方法
💡 水耕栽培(ハイドロポニクス)とは、土を使わずに植物の根を水(養液)に浸して育てる栽培方法です。必要な栄養素を溶かした「養液(培養液)」に根を直接触れさせることで、植物が効率よく養分を吸収できるため、成長が早く、収穫量が多くなるという特長があります。
🌿 土を使わないことで土壌病害虫のリスクがほぼゼロになり、非常に清潔な環境で育てることができます。室内での栽培に向いており、天候に左右されず年間を通じて安定した栽培が可能です。また、土と違って同じ培地を再利用しやすく、長期的には管理コストを抑えられます。
🍓 水耕栽培は一見難しそうに見えますが、近年は家庭向けのキットも充実しており、初心者でも挑戦しやすくなっています。このページでは必要な機材の揃え方から、養液の管理方法まで丁寧に解説します。ぜひ最先端の栽培方法に挑戦してみましょう!
根が浸る養液を入れる容器です。光が入らないよう不透明なものを選びましょう。市販の専用タンクや発泡スチロールボックスでも代用できます。
苗を固定するための穴あきパネルや、スポンジ・ロックウールを詰めた小さなネットポットが必要です。根が養液に届くよう調整します。
「ハイポニカ」「大塚ハウス」などの水耕栽培専用肥料を使います。A液・B液に分かれているものが一般的で、水に希釈して使用します。
養液中の酸素を補充するためのポンプです。根が酸欠にならないよう、24時間稼働させます。金魚用のものでも使用可能です。
養液の電気伝導度(EC)とpHを管理するための測定器具です。イチゴの適正ECは1.0〜2.0 mS/cm、pH は5.5〜6.5が理想です。
室内栽培では植物育成用のLEDライトが必須です。赤・青・白の波長をバランスよく含むフルスペクトルLEDが最適です。
NFT(薄膜水耕)方式では養液を常に流し続けるためのポンプが必要です。DWC(深水培養)方式ではエアポンプのみでも可能です。
苗の根元を固定するための培地素材です。スポンジは水洗いして再利用でき、ロックウールは岩綿でできた素材で保水性に優れています。
まず必要な機材をすべて揃えます。最初は市販の水耕栽培スターターキットを使うと、容器・エアポンプ・定植パネルがセットになっていて便利です。養液はホームセンターや農業資材店で購入できます。ハイポニカ(2液式)が入手しやすく初心者にも使いやすいためおすすめです。LEDライトは「フルスペクトル植物育成LED」をオンラインショップで探しましょう。
栽培容器はアルミテープや黒いビニールで覆い遮光することが重要です。光が養液に入るとコケや藻が繁殖し、根の環境が悪化します。容器の中を完全に暗くすることで藻の発生を防ぎます。容器の大きさはイチゴ1株につき約2〜3リットルの養液量が目安です。上部に定植パネルを設置し、苗を支えるネットポットが安定するように加工します。
水耕栽培用の肥料を水に溶かして養液を作ります。EC値(電気伝導度)を1.0〜1.5 mS/cmに調整するのが基本です。生育ステージによって濃度を変えると良く、発芽・苗期は薄め、生育期〜開花期は標準、収穫期は少し濃くします。pHは5.5〜6.5の範囲に収めます。pH調整剤(pH Up/Down)を使って調節できます。最初は説明書の指示通りに希釈することを心がけましょう。
市販のイチゴ苗をポットから取り出し、根についた土を水でやさしく洗い流します。土の粒子が残ると養液が汚れ、詰まりの原因になります。洗い終わった根をネットポットに入れ、スポンジやロックウールで固定します。このとき根が養液の表面付近まで届くよう高さを調整します。定植後は直接日光または植物育成ライトを当て始めます。
エアーポンプをセットし、エアストーン(気泡石)を養液の底に設置して24時間稼働させます。根が養液から酸素を取り込むためには十分な溶存酸素量が必要です。酸欠になると根が茶色くなり腐敗します。夏場は水温が上がると溶存酸素量が減るため、保冷剤を利用したり日陰に置くなど水温管理(15〜22℃が理想)も大切です。
毎日養液のレベルを確認し、蒸発した分は水を補充します。1〜2週間に一度、養液全体を入れ替えて新鮮な栄養液に更新しましょう。交換時に容器の内側をスポンジで拭き取ると清潔を保てます。ECとpHは週に一回程度測定し、適正値から外れたらすぐに調整します。根の色(健康な根は白〜薄黄色)も定期的にチェックしてください。
花が咲いたら綿棒で人工授粉を行います。室内栽培では自然受粉がほぼ期待できないため、毎朝の授粉作業が実付きを大きく左右します。開花から約35〜40日後が収穫の目安です。実が全体的に赤くなり、甘い香りがしてきたらハサミでヘタのついたまま丁寧に切り取ります。水耕栽培では収穫後も株が健全であれば繰り返し実をつけることができます。
| 栄養素 | 役割 | 不足したときのサイン |
|---|---|---|
| 🌿 窒素(N) | 葉・茎の成長を促進する | 葉が黄色くなる(黄化症状) |
| 🌸 リン(P) | 根の発育・開花・結実を助ける | 葉が紫色になる |
| 🍓 カリウム(K) | 実の甘み・品質向上・耐病性強化 | 葉の縁が枯れる |
| 🦴 カルシウム(Ca) | 細胞壁の強化・根の発育 | 新芽が枯れる(チップバーン) |
| 🔋 マグネシウム(Mg) | 葉緑素の生成・光合成の活性化 | 葉の中央部が黄化する |
| 栽培ステージ | 目標EC値(mS/cm) | 目標pH | 備考 |
|---|---|---|---|
| 🌱 発芽・苗期 | 0.8 〜 1.0 | 5.8 〜 6.2 | 薄い養液でやさしく管理 |
| 🌿 生育期 | 1.0 〜 1.5 | 5.5 〜 6.5 | 標準濃度で安定管理 |
| 🌸 開花・結実期 | 1.5 〜 2.0 | 5.5 〜 6.0 | カリウムを少し増やすと良い |
| 🍓 収穫期 | 1.5 〜 2.0 | 5.5 〜 6.0 | 糖度向上のため若干濃く |
| 項目 | 内容 | 評価 |
|---|---|---|
| 🌱 成長速度 | 土耕栽培より20〜30%速い成長が期待できる | ◎ 優れている |
| 🐛 病害虫 | 土壌病害虫がほぼ発生しないため清潔な環境で育てられる | ◎ 非常に少ない |
| 💧 水の使用量 | 循環式では土耕より少ない水で栽培できる | ○ 節水効果あり |
| 📊 管理の難易度 | EC・pH・水温管理など数値の監視が必要で、土耕より管理が複雑 | △ やや難しい |
| 💴 初期コスト | ポンプ・容器・測定器具など初期投資が必要 | △ やや高い |
| ⚡ 電気代 | ポンプやライトの電力が必要。月500〜1000円程度かかることも | △ ランニングコストあり |
| 🏠 栽培場所 | 室内・ベランダ問わず設置できる | ◎ 場所を選ばない |
| 🍓 実の品質 | 管理が行き届けば大きく甘い実が安定して収穫できる | ◎ 高品質 |