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イチゴのランナーを手入れしている様子

🌿 ランナーから苗を増やす方法

育てたイチゴから新しい苗を増やし、翌年もたっぷり収穫しよう

🌿 ランナーを使った苗の増やし方コストゼロで株を増やせる、イチゴ栽培の醍醐味

🌱 イチゴ栽培の大きな楽しみのひとつが、ランナー(匍匐茎・ほふく茎)を利用して苗を増やすことです。一度苗を購入すれば、毎年自分で苗を増やすことができるため、翌年以降は苗代がかかりません。うまくランナーを活用すれば、1株から5〜10株もの新しい苗を作ることができます。

🌿 ランナーとは、親株から横に伸びる細い茎のことで、その先端に子株が形成されます。この子株がやがて独立した新しい株となり、翌年の収穫を担います。自然界では、これがイチゴが広がる仕組みで、「匍匐(ほふく)」という言葉は「地面を這う」という意味です。

💰 自分でランナーから苗を増やすことは、苗代を節約できるだけでなく、育てた品種の特性を維持できるという利点もあります。毎年新品種を試したい方はもちろん、気に入った品種を継続して育てたい方にも欠かせないテクニックです。このページでは、ランナーの見つけ方から独立した苗の植え付けまでを丁寧に解説します。

🔍 ランナーとは何か?イチゴの繁殖器官について詳しく知ろう

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ランナー(匍匐茎)の基本知識

ランナーは収穫シーズン後の5月〜7月頃に親株から伸び始める、細い茎状の器官です。英語では「Runner(ランナー)」または「Stolon(ストロン)」と呼ばれます。

ランナーの先端や節の部分に「子株」が形成され、その子株が土に触れると根を張り始めます。子株はさらに別のランナーを伸ばして「孫株」を作ることもあります。

  • 🌱 第一子株(太郎苗):親株からのランナーに最初につく子株。最も充実した良質な苗になります
  • 🌿 第二子株(次郎苗):第一子株のランナーにつく子株。太郎苗に次いで良質な苗です
  • 🍃 第三子株以降:充実度が落ちるため、苗として使うには不向きです
  • 📏 ランナーの太さ:太いランナーから作られた子株ほど充実した苗になります
  • 🪴 根付きの目安:子株の根が3〜5cm伸びたら親株から切り離せます
🌟 知っておこう:ランナーから増やした苗は「栄養繁殖」による苗です。親株と全く同じ遺伝子を持つクローン株のため、親と同じ品種の特性(味・形・早晩性など)が保たれます。種まき(実生)と異なり、品種の性質が変わらないことが大きなメリットです。

📋 ランナーで苗を増やす手順7ステップでわかりやすく解説

📸 青い未熟果の様子収穫期前後の管理でランナーの質が決まる

青い未熟なイチゴの実
🟢 まだ青い未熟な実。この時期(5〜6月)に株をしっかり管理し、収穫後にランナーを伸ばす準備をしましょう。実の収穫と苗取りの時期は重なるため、計画的な管理が重要です。
💡 太郎苗を優先しよう:親株から最初に伸びるランナーにつく第一子株(太郎苗)が最も充実した良質な苗です。第二子株(次郎苗)も使えますが、第三子株以降は翌年の収穫量が落ちることが多いため、苗として使わず切り取るのがベストです。

📅 ランナー苗取りの年間スケジュール収穫シーズンから翌年の植え付けまでの流れ

5月

🍓 収穫シーズン・ランナー発生開始

赤く熟した実を収穫しながら、同時にランナーが伸び始めます。親株に使う健康な株を選び、残りの株からはランナーを取ります。収穫量が多く健康な株を翌年の親株にマーキングしておきましょう。

6月

🌿 ランナー誘導・子株のポット固定

ランナーの子株(太郎苗・次郎苗)をポットに誘導して固定します。U字ピンや竹串でしっかりと土に密着させます。不要なランナー(孫株以降)は早めに切り取って親株の体力を温存します。

7月

✂️ 根付き確認・親株からの切り離し

ポットに固定して3〜4週間後、根が張ったことを確認してから親株と切り離します。切り離し後は半日陰の涼しい場所で夏越しの管理を始めます。乾燥に注意して水やりをこまめに行います。

8月

🌞 夏越し管理・遮光ケア

最も暑い時期です。直射日光を避け、50%遮光ネットの下で管理します。高温多湿による蒸れや病気に注意しながら、朝晩の水やりを欠かさず行います。葉が黄化したり萎れる場合は日陰を増やします。

9月

🍂 苗の充実・植え付け準備開始

秋の涼しさとともに苗が活性化します。古い葉を整理して苗の状態を整えます。9月下旬には植え付けができる状態になります。植え付け先の土づくり(石灰・堆肥の混ぜ込み)をこの時期から始めましょう。

10月

🌱 本番の場所への植え付け

準備した畑・プランター・ハウスへの植え付けを行います。クラウンが土の表面に出るよう注意して植えましょう。植え付け後はしっかり水を与え、活着するまでの1〜2週間は乾燥させないよう管理します。

翌春

🌸 開花・収穫へ

冬越しした株は3月から開花し始め、5〜6月に収穫シーズンを迎えます。自分で増やした苗が大きく育ち、豊かに実をつける喜びを体験しましょう。また同時に次のランナー取りの準備も始まります。

✅ 良いランナー・良い子株の見分け方質の高い苗を選ぶための判断基準

良い親株の特徴

今年の収穫量が多かった株、葉の色が濃く病気にかかっていない株、クラウンが大きくしっかりした株を親株に選びましょう。

良いランナーの特徴

太くてしっかりしたランナー(直径3mm以上が目安)から伸びる子株は充実した苗になりやすいです。細いランナーからの苗は翌年の実付きが少ない傾向があります。

良い子株(太郎苗)の特徴

第一子株(太郎苗)は葉が4〜5枚以上あり、クラウンが太くしっかりしているものが理想です。根がポットの底からはみ出るくらいしっかり張っていると完璧です。

避けるべき親株

炭疽病・萎黄病などの病気にかかった株、葉が黄化している弱った株、収穫が少なかった株はランナー取りに使わないようにしましょう。病気が子株にも伝わる場合があります。

避けるべきランナー

細くて弱々しいランナー、病斑が出ているランナー、第三子株以降のランナーは苗として使用しないほうが安全です。品質の低い苗からは収穫量が少なくなります。

古くなった苗に注意

同じ株を何年も繰り返し使うと、ウイルス病の蓄積やクラウンの老化が進み、収穫量が落ちます。2〜3年に一度は新品種の購入苗から更新することをおすすめします。

🍀 ランナー苗取りの成功ポイント